東大寺へ朝の散歩
奈良で泊まったのは、東大寺大仏殿の裏手にある、「小さなホテル奈良倶楽部」。
ゆっくり自分のペースで落ち着けるホテルだ。
館内には、ポジャギという韓国の布が飾られていて、オーナーご夫妻の個性が感じられる。
翌朝早く起きて、東大寺二月堂に散歩に出かけた。
その日は朝陽が眩しくて、特別な一日になる予感がする。
大仏殿が見えてきた。
朝陽の中で、草を食べる鹿たち。
階段を上って、二月堂へ。
正面に見える三角の屋根は、東大寺大仏殿。
個性的な狛犬が見張っている。
意味ありげな雲が集まってきて、
大仏殿のところで、まとまった。
これは、鳳凰の形。
そういえば、大仏殿の几帳には鳳凰がいた。
遠くに鹿の群れがくつろいでいる。
少しずつ近づいて行ってみた。
それでも鹿は動かない。
一緒に座って、鹿の気持ちになってみよう。
鹿は、こうしているだけで満ち足りているのだろう。
心身ともに、ここにしかいない。
ここ以外には行かない。