流れる

 

私の中には何層ものリボンが折り重なって流れている。

 あちらのリボンに行ってみたり、こちらのリボンにきてみたり、

それはとても気まぐれで、熱をもったと思ったら、急に飛び移ってしまったり、

じっと我慢してみたり、動くのをやめて寝ていたり。

リボンに乗っている時はどれも本当に真剣なのだ。

 

でも、真剣であったというだけでいいではないか。

何かを光らせるときには、想いを残さないのがいい。

それが自分の仕事なのだから。

 

もう少し流れていかなければならない・・と声が聞こえる。

だから私は流れていく。

 

 

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これは、数年前ヨーロッパに行った時にイルクーツク付近の上空から見た川(!)です。

この辺りは、人も住んでいるとは思えず、とてつもなく広大な原野がどこまでも広がっています。

 

美しい景色のあるところには、なにがしかの意図が働いていると言いますが、誰も見ない可能性もあるというのに、何千年もかけて自然は何を思ってこのような造形美を作ったのでしょうか?

 

一緒に行った娘と二人で、「この景色を見たから死んでもいい!」と言っていました。

 

上の文章を書いた後に見つけた写真なのですが、リボンのように蛇行して流れたり、途中で途切れたりしながら、大きなひとつの流れを作っていました。

さて、本流はどこにあるのでしょう?

地上で見れば、蛇行した一本の川、せき止められた川、川のような沼にしか見えないのでしょう。

 

私も自分の流れを上空から見てみたいものです。

 

 

 

 

 

 

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