日が暮れる
そういえば、息子も同じような事をしていた。
年中の時だから、これも4〜5才頃。
毎日夕方になると、火がついたように泣くのだ。
『日がくれる〜〜〜』
時には、床にひっくりかえってしばらく泣き止まない。
友だちが遊びにきていても時間がくると始まる。
友だちはうろたえて、どうしていいかわからなくなる。
私は、夕暮の団地の中を、背中に赤ん坊を背負って、涙がおさまってヒクヒクいっている息子と、うろたえる友だちの手を握って歩いていました。
私は、自分も泣きたいのを我慢して、
「きょうはごめんね〜。○○は、夕方になると、悲しくなって泣くんだよ。」
と言って、その子の家まで送っていった。
後で、どうして毎日泣くの?と聞いてみると、
「外で遊べなくなるから。」
本人は、あまり自覚していない。
その子は、もう遊びにこないかと思っていたら、翌日、元気に玄関のチャイムを鳴らして遊びに来た。
当時、こんな子は滅多にいないんじゃないかと思っていましたが、なんと自分がそうでした。
私が幼児の時、面倒を見てくれた叔母さんは、こんなに困っていたのだな〜