大神神社〜狭井神社〜三輪山
東大寺への散歩の後、バスに乗って外を見ると、真っ直ぐな雲が空を横切って伸びていた。
一緒にいた友人が彩雲を見つけた。
大神神社の森の陽射しも眩しい。
ここは、日本人に失われがちな、大いなるものへの崇拝の念を持つ人々の姿を見ることができる。
今日は、三輪山へ。
私たちは、ほとんど無言で登っていた。
狭井神社の水で喜ぶ石たち。
吹き降ろす涼しい風。
首にかけた鈴の音。
日陰の植物たち。
伏流水の冷たさ。
小川を流れる水音。
ウグイスの鳴き声。
登るにつれて変わる空気。
古木や磐蔵の石のエネルギー。
山頂の磐蔵で飛ぶカラスアゲハ。
いつもより、感覚が研ぎ澄まされるような気がする。
日頃、肩や足が痛いといっているひとがすることとは思えない。
この体育会系の旅のおかげで、体の痛さはどこかに吹っ飛んでしまったようだ。
登り初めて降りてくるまで3時間はかかった。
久しぶりの山登りに膝が笑っている。
帰りに食べた三輪素麺のにゅう麺と柿の葉寿司、それにほうじ茶は、とても美味しかった。