たくさんの天女たち
昨日は、柴又帝釈天に行ってきました。一緒に行った彼女は、ジャズ・ピアニストであるキース・ジャレットのコンサート友達なのですが、今年の日本公演は残念ながら中止になりました。それなら、辻井伸行くんのコンサートに行こう・・ともちかけたら、すでに行ってきたばかりとのこと。
そこで、こちらに遠足に行くことになったのです。
帝釈堂でお経をあげていたので、そこに加わって正座することしばし。
その後、帝釈堂を出ると、外壁におびたたしくほどこされた木彫り彫刻に驚かされた。これは「法華経」の説話を選び出して彫刻したものだそうだ。
その中で、私の眼をひいたのは、たくさんの天女たちが羽衣をまとって楽器を奏でている姿。
太鼓をたたく天女
縦笛を吹く天女
横笛を吹く天女
笙をふく天女
琴を弾く天女
これは優雅な天女ですね。
そういえば、雷神も風神も羽衣をまとっていました。
天女は、天部に住むとされる女性のことで、天帝などに仕えているとされる女官の総称である。人間界においては容姿端麗であることを除けば人と大きく変わるところはなく、羽衣と呼ばれる衣服で空を飛ぶとされるが、この羽衣を奪われたばかりに空に帰れなくなり、地上の男性と婚姻する話(羽衣伝説)などが伝えられている。(ウィキペディア)
きょう、この場所でたくさんの天女たちに出会うことになるとは思っていませんでした。
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その後、帝釈天の近所にある山本亭という地元ゆかりの名士の住んでいた建物に向かいました。(以下白昼夢の世界に入る)
ここは、私の裏庭です。濃いピンクのネジバナが一本咲いており、その向こうには一面のクローバーが広がっています。ここに一日中座り込んで、クローバーの花の首飾りなど、編んでいました。
飾り窓から見た中庭。光、風、水、土、植物を中心にして、私はその周りを廻って生活していました。
リビングには暖炉があります。暖炉に火を焚いて、家族でおしゃべりしました。
外の景色を切り取るステンドグラス。
畳の部屋で、遠くに見える滝の水音を聴きながら、お抹茶と和菓子をいただきました。天然の涼しい風が通り抜けていきます。このまま寝転んで昼寝したくなります。時折、小鳥やアゲハ蝶やトンボが飛び交います。
裏庭のビオトープガーデンです。まるでモネの絵画のようです。
こちらは、オオサンショウウオのようなオタマジャクシのいる池です。
成長するとウシガエルになるのでしょうか。
素足で板敷の渡り廊下や石の階段に触れて、風を感じ、物音に触れて、木々やそこに住んでいる生き物の存在を感じたひとときでした。
裏庭、中庭、池のあるビオトープガーデン、暖炉、ステンドグラス。どれも一度は本気で作りたいと思いました。もちろん、土地も予算もありません。
空想上の設計は楽しかった。
今だって、それが自分のものだと思い込む力があれば、心豊かにすごせますよ。