バーニーフラット〜オールドスキーボウル
バーニーフラットでは、フンワリした雲が浮かんでいた。
シャスタの山に来ると、まず最初に連れて行ってもらう所。
「今年も、ここに来ました」と、山に挨拶をした。
小さな雲が、大きい雲と近づいて繋がろうとしている。
まるで、小型船が母船に帰ろうとしているよう。
そして、オールドスキーボウルに行く途中、ブルーの彩雲を見つけた。
(太陽の右側の小さな雲)
オールドスキーボウルに着くと、彩雲の色彩が鮮やかになってきていた。
冷たい風が吹いていたが、私たちは、ここでシャスタに来て初めての瞑想をしていた。
それぞれ別のテーマで。
私の場合は、ここにいる理由について。
到着した翌日なのに、もう何日か過ぎているように思えた。
ヘッドウォーター
シャスタ市街地に出て、スーパーでサンドイッチを買って、ヘッドウォーターに行く。
ヘッドウォーターに行くと、ギターを弾いている人がいた。
静かな方がいいなあ・・と思いながら、去年と同じように靴下を脱いで、 足を水に浸した。
そして、去年と同じように、持ってきた水晶を水の中に入れて、浄化しようとした。
踏み石のように並んでいる石を渡ろうとすると、、去年とは様子が違う。
水量が多くて、流れが急なのだ。
石を水の中に置いたら、流されてしまいそうなので、置ける場所を探していたら、
石の間隔がやや広いところで、バランスを崩して転んで水びたしになりそうで、進む事も戻る事もできなくなってしまった。
シャスタ在住と思われる女性が、手を差し伸べてくれた。
この辺りの人は親切だな〜と思いながら、
「ありがとう、ガンバリます!」と言うと、日本語でも分かってもらえたようで、微笑んで見守ってくれているように思った。
水浸しにならなくて、本当に良かった。。
スチュワートミネラルスプリングス
この日は、朝からスチュワートミネラルスプリングスへ。
この林の中の奥にある、平屋建ての建物がそれだ。
その間に小川が流れていますが、初めてここを通った時は、まさかその冷たい水に浸かることになるとは思いませんでした。
そして、なんと1m×2mくらいの、木綿の生地を体に巻いて入る。これは、水着を着てもいいのだが、周りの人は全員木綿を巻いているので、自然にそうすることになった。
まるで、インドのサリーを巻いたようになるのだが、その人の飾らない姿を見ているようだった。
本当は、サウナは体に熱がこもるようで苦手な私は、ほとんど入ったことがないのだ。
しかし、温泉→暖炉のサウナ→冷たい川の水と、3回繰り返すうちに、次第に温度の急激な変化が気持ちいいと思うようになってきた。
暖炉の火で温まるサウナは、皮膚呼吸ができるようでとても気持ちが良かった。
川の冷たい水は、凍りそうに冷たかったけれど、体に溜まった三次元の残骸は、温度変化に弱いのだろうか?
次第に川を泳ぐ魚を見つけたり、周囲の林を眺めたりする余裕が出てきた。
帰りに、小さな売店で「The sharman's Oracle」というオラクルカードを買って、宿舎のテーブルに広げて、仲間と一緒に毎日ひいていた。
朝のひととき
翌日、それぞれ早起きして、宿舎の庭に出ていた。
仲間の皆さんは、それぞれ庭の景色に溶け込んで、まるで景色と一体になって思い思いに過ごしている。
私は昨夜遅くまで、事務的な用事があって起きていたので、皆より遅く庭に出た。
(これも、ここに来るための課題のような気がしている。いくつかのパラレルを平気な顔して、普通にこなす・・という。)
冷んやり冷たい・・というより、寒くて冷え込む庭は、吐く息が白く見える。
低い常緑樹やヒースの中に入っていくと、朝露が降りていて、ハーブの匂いが漂っている。
目の前を、長い長〜い貨物列車が、時折走ってゆく。
それは、夜中でも走るのだが、何故か気にならない。むしろ、とても懐かしい気持ちになって、列車がくるのが待ち遠しい。
次第に日が差してきて、シャスタ山とブラックビュートが明るくなってきた。
ここが、これから私たちが1週間滞在する宿舎だ。
また、シャスタへ
ここは、成田空港。
今年も、思いがけずシャスタに行ってきました。
Y&Yヒーリングセンターのエンジェルツアーに参加するためです。
行きたいとは思っても行けない・・と決めていたのが、どんどん扉が開いていく。
いくつかのハードルを超えて、航空券の予約をしたのは2週間前。
去年は、一人で飛行機に乗り込みましたが、今年は、旅の仲間となったMさんと一緒です。
1人で行動するのに慣れている私も、旅の道づれがいるのは、嬉しいものです。
清々しい空が、見送ってくれています。
無事、レディング空港に着くと、シャスタのタクシードライバー、ジョアさんが迎えに来てくれた。
去年のジョアさんの歌、気に入ってくれていたようだ。
シャスタ湖のところで雲が集まってきて、龍の形でお出迎え。
この辺りは、龍の雲をよく見る。
宿舎に着いてタクシーを降りると、雲が一瞬、ハートの形になった。
今回は、どんな旅になるだろう?
本当は、大分経ってしまいましたが、思い出しながら書いています。
日が暮れる
そういえば、息子も同じような事をしていた。
年中の時だから、これも4〜5才頃。
毎日夕方になると、火がついたように泣くのだ。
『日がくれる〜〜〜』
時には、床にひっくりかえってしばらく泣き止まない。
友だちが遊びにきていても時間がくると始まる。
友だちはうろたえて、どうしていいかわからなくなる。
私は、夕暮の団地の中を、背中に赤ん坊を背負って、涙がおさまってヒクヒクいっている息子と、うろたえる友だちの手を握って歩いていました。
私は、自分も泣きたいのを我慢して、
「きょうはごめんね〜。○○は、夕方になると、悲しくなって泣くんだよ。」
と言って、その子の家まで送っていった。
後で、どうして毎日泣くの?と聞いてみると、
「外で遊べなくなるから。」
本人は、あまり自覚していない。
その子は、もう遊びにこないかと思っていたら、翌日、元気に玄関のチャイムを鳴らして遊びに来た。
当時、こんな子は滅多にいないんじゃないかと思っていましたが、なんと自分がそうでした。
私が幼児の時、面倒を見てくれた叔母さんは、こんなに困っていたのだな〜